インナーチャイルドに要因

そのなかで、自分の行為や心を無意識的にコントロールするほどの重要な体験をインナーチャイルドといいます。自分の中にいつまでも子供の自分が居つづけているのです。
父や母やまわりの大人たちから投げかけられた言葉や行為は、子どもの心に影響を与えます。子どもが傷つき、悲しみ、つらさを味わう出来事は、心の深くに押し込んで忘れようとします。でも消えることはなく、負のエネルギーとして自分の行為や心をコントロールします。これを心の抑圧といいます。
こうした時期に、話すことへの抑圧を経験しますと、話すことへのプレッシャーになります。「そんな話し方をしては駄目でしょ!」「なにバカみたいなことを言ってるの!」あるいは、「もっと大きな声を出しなさい!」とか言われて育った子どもは、話すことへの劣等感をもつことになりかねません。
これが何かのおりにあがりという症状を引き起こします。心の底に話すことへの不安の種があり、ある時期に芽を出すのです。

私たちにとって最も大切なのは、話すことが楽しいと感じることなのです。幼い頃、自分の話をじっくり聞いてもらった人は、話す楽しさを身につけています。この体験が乏しい人や、自分の話を否定的に受け止められた人は、話すことへのプレッシャーをかかえ込みます。
人生は得られなかった体験を求める働きをしています。幾つになってからでも遅くはありません、誰かに自分の話をじっくり聞いてもらう必要があります。
話す楽しさを知れば、自分が変わります。
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最終更新日:2014/06/05