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あがり症の根底にあるもの


l-31a あがり症になるその根底の原因は、二つにしぼられると思っていいでしょう。

 一つは、成長過程で親とか先生とかのまわりの大人から、「そんな言い方をしちゃダメでしょう」「もっとはっきり言いなさい」などとガミガミ言われて育った場合に、自分の話すこととか話し方についての不安、恐れが無意識の世界に蓄積された場合です。

 話し方に限らず不当にきびしい躾で育てられた場合も、生きることそのものへの不安、恐れを心の底に抱え込み、大きくなってから対人恐怖という症状を現し、極度のあがり症になると思われます。

 どもりという症状も成長過程でのまわりの大人との軋轢で起こると言えるでしょう。小さい時に父や母などから押さえつけられることへの恐怖心と、それに対する反抗心との入り混じった姿が、どもりという症状になって現われるのでしょう。


 自由に伸び伸びとものが言えない思いと、「なにくそ」という反発の思いが、ちょうどどもりの姿に似ています。

 もう一つのあがり症の原因は自分を自分以上に人に見てもらいたいという心です。その結果見せかけだけをよくしようと思ったり、体裁を取りつくろうとしたり、あるいは「人にどう思われるか」といった取り越し苦労や虚栄心にとらわれて、自分で自分を縛っているのです。
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 人間の本来は、伸びやかで自由でくったくのない存在なのに、心にくっつけたアカみたいなもので、心が萎縮しているのがあがり症の本体です。

 私たちは心のなかに恐怖心や不安を抱くと、生命が萎縮します。生命力がちじこまってしまうと、胃や心臓や肺などに支障をきたし、行動や表情や態度や話すことがのびやかに表わせなくなります。

 あがり症を治すということは、この心にくっつけたアカを取り除くということに他なりません
 

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公開日:
最終更新日:2014/06/05

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