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心の習慣性


l-31a あがり症をさらに複雑にしている原因に心の習慣性があります。

 あがり症が起きると、一度や二度の失敗で「次もあがるんじゃないだろうか」という不安が生じ、不安があがり症を誘発し「私はあがる」という固定観念を持つに至ります。

 それは自分の奥底の心が正しくない自分の心のありようを知っていて、またあがるということを察知しているからとも言えます。

 またあがり症が治ったようでも、心の片隅で「いいとこ見せよう」などと間違った心を起こすとあがったりします。「あァまだダメだ」と思いますが、ダメなのは自分そのものではなく、間違った心を起したことがダメなのであって、決してあがり症が治っている治っていないの問題ではないのです。誰でも、いかなる経験者でも慣れない場で欲心を起せばあがるのです。

 あがるのは本来の自分ではなく、欲心を起している自分なのです。ここのところが非常に大切です。


 成長過程で話すことに抑圧を受けたことが原因で、あがり症やどもりの症状を起こすようになった人も、自分の心をよくよくつきつめますと、原因は何であれ「自分をよく見せたい」という思いに至ります。反抗や不安から我の心が張っているのです。

 私たちは、自分の”見せかけの姿”だけをよくしようという間違った心を捨てて、”ありのまま”を憶さず出して生きるようにすると、心の歪みが消え自然と伸び伸びと話す自分を取り戻します

 もともとあがり症やどもりなどの症状を持つ人は、心が純真なのです。自分の心の間違いに素直に反応しているのです。

 あがり症は自分を人として、一層高く、正しく表わそうとする働きなのではないでしょうか。自分を飾ることをやめることこそ、正しい自分の姿であり、あがり症を治す根本です
 

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公開日:
最終更新日:2014/06/24

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