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あがり症の奥に隠されているもの


agrimodelk あがり症には、根源にそれを引き起こしている何かがある場合があります。

 人の前で話すのがとても苦手だし、苦痛だ。あるいは、人と会話するのも億劫だし、何を話していいかうまく言葉がでてこない。

 子どもの頃からこうした思いや、行動でいますと、それが当たり前でそれがもともとの自分なのだと決めてしまいます。でもこうした思いや行動の奥には、子どもの頃につくられたある信念が作用していることがあります。

 ある人の例ですが、幼い頃から父親によく怒られていたそうです。何かを言うと、「何を言っているんだ、おまえは。わけのわからんことを言うな!」「うるさい、静かにしろ!」「あほみたいなこと言うな!」などといつも言われていたのです。

 そこで彼はどうしたら怒られなくてすむだろうかと考え、子どもなりに出した結論は、「自分がしゃべらなければいいんだ」ということだったのです。それが彼が自分を守る手段となり、信念となり、話すことを抑圧した結果、あがり症という姿を表していたのです。

 幸い彼は幼い頃に自分がつくりだした信念に気づき、今は人前で話すことに自信をつけ、話すことが楽しいとさえ感じています。
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 無意識の領域で起こっていることが、このようにいつまでも自分の行為、行動をコントロールしているのですが、ふつうその原因に自分で気づくことは、きわめて困難です。

 あがり症で苦しんでいる人は、幼い頃あるいは成長期をふりかえり、「自分の意見を言うのが怖くなかったか?」「自分の話すことにストップをかけられなかったか?」「自分の話をしっかりと聞いてくれる人がいただろうか?」「本心が言えなかったのでは?」「ほかに何か不安を感じるものはなかったか?」など幾度も心に問いかけてみてください。

 人は自分を守るために大切な何かを犠牲にします。人として成長するためになくてはならない体験を犠牲にすることもあるのです。今からでも遅くはありません。無意識のなかの出来事は、過去ではなく今の働きでもあるのです。気づきが自分を変えます。
 

次は ジョセフ・マーフィーの恐怖症克服法



公開日:
最終更新日:2014/06/05

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