異常な恐れは必ず克服できる

すなわち、落下の恐怖と音の恐怖です。これは自己維持のために自然が与えてくれた、一種の警報組織ですから、正常な恐怖はよいものです。自動車の近づく音を聞いたらわきによるのは、正常な恐怖に対する正常な反応でよいものです。
しかし恐怖症は異常な恐怖です。これは非常に悪く、破壊的です。こういう恐れにひたっておりますと、聖書の中でヨブがいっているように、「私の恐れたことが私の身にふりかかった」というようなことが実現します。

しかし異常な恐怖が起こるのは、想像力を野放図にした場合ですから、これを克服する魔法のようによく効く方法があります。
もし水がこわいなら、一日に三、四回、五分か十分ぐらい静かにすわって、自分の泳いでいるところを想像して下さい。実際、あなたは心の中で泳ぐのです。それは主観的な体験です。水の冷たさや、腕や足の動きを感ずるのです。それはすべて現実的で、鮮明で、心の嬉しい活動です。
それはとりとめのない白昼夢ではありません。というのは、あなたは想像の中で体験していることは、あなたの潜在意識の中で現像されることを知っているからです。
それからあなたはいやおうなしに、あなたが心の深層に焼きつけた画像を、現実の世界に表出せざるをえなくなります。これが潜在意識の法則です。
山や高所や舞台がこわい場合でも同じテクニックが応用できましょう。自分が山に登っているところを想像し、それ全体の現実性を感じて風景を楽しみなさい。
これをつづけますと、それを肉体的にも楽々と気持よくできるようになると確信ができます。そして本当にそうなります。
『マーフィー100の成功法則』 大島淳一著より
次は 失敗が心配なら・・・
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最終更新日:2014/06/05