暗記をしない

あがらない為に暗記をするのですが、かえって不安をかきたてます。憶えているかどうか心配ですし、話すことに使う神経と思い出すことに使う神経とで緊張が余計高まります。
暗記する労力と時間も大変なものです。要点だけ憶えればいいんです。
本来、話し方はどんな話し方をしてもかまいません。自由自在です。
しかしほとんどの人が人前で話をするとき(どう話していいか)(どうまとめていいか)がわからなくて不安になります。
そのため、途中でことばが出なくなったり、逆にどう終わっていいかがわからずダラダラと話し続けていたりします。人の前でめったに話しをする機会のない人にとってはごく当然なことです。決して下手だから、能力がないからということではありません。
人の前で落ち着いてまとまった話しをするには、話し方の基本を学び練習をする必要があります。そうすれば誰でも上達します。
本来、私たちは自分を表現したいのです。自分を表現すれば、私たちは生き生きとしてきます。自分が変わってきます。
話し方を始めるにあたって大切なことは、原稿を紙に書いて暗記などしないことです。最初に原稿に頼ると原稿のないスピーチは苦手になります。はじめは上手に話すことより、失敗しても、まずぶっつけ本番で話すことが大切です。

まず、頭の中に人前に立っている自分を想定してみてください。思いつくままになにか話してみましょう。「うまくしゃべろう」と思わず、いつものような気持ちで話の順序なんかどうでもいいですから話してみます。
思いつくままに話す。そこが出発点です。うまく話すことが目的ではありません。話すことに慣れる、そして話し方を楽しむ、それを目的にしてください。
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最終更新日:2014/06/05